
子供向けの洋画、と言うと複雑な伏線のないシンプルなストーリーの物はもちろんですが、ワクワクして子供心を刺激するような物、ストーリーが分からなくても楽しめるような物だって子供向けと言えますよね。洋画はストーリーをちゃんと理解しないと楽しめない、と言うわけではありません。いろんな楽しみ方がありますし、例えばミュージカル映画なら物語が分からなくても歌を楽しむ事が出来ますよ。今日はそんな、子供でも楽しめる、おすすめの洋画を20選にまとめてご紹介します。
1. ウエスト・サイド物語 (原題 West Side Story)
https://www.amazon.co.jp/dp/B008CD78AC
公開年:1961年
監督:ロバート・ワイズ
出演:ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー
【あらすじ】
http://cinema.pia.co.jp/title/2711/
【おすすめポイント】
こちらの映画は有名なシェイクスピアの戯曲を元にして作成された、大ヒットブロードウェイミュージカルの映画化作品。現代風にアレンジされたロミオとジュリエットのラブロマンスを、現代の青春悲劇として描いた作品であり、切ないストーリーと音楽で見事に表現。50年以上前の作品で悲しい悲劇を描いていますが、現代の派手な演出やシーンに慣れ古さを感じてもなお、魅力的なダンスは今も多くの人々を魅了し続けています。監督賞や助演女優賞をはじめとしてアカデミー賞10部門受賞という、まさに名作中の名作との呼び声が高く、一度は子供に見せたい名作とも言われる、おすすめの洋画。
2. E.T. (原題 E.T. The Extra-Terrestrial)
https://www.amazon.co.jp/dp/B006QJS76I
公開年:1982年
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア
【あらすじ】
http://cinema.pia.co.jp/title/1171/
【おすすめポイント】
こちらの映画はSF映画として知らない人はいないだろう名作の一つです。ストーリーは至ってシンプルで、置いて行かれたETをある兄妹が匿い、ふれあい交流を深め、最後にお別れをする、というもの。30年前の作品ですから、視覚効果などは現在と比べて相当劣りますが、カメラの撮り方や寄せ方と言った撮影方法だけで心を惹きつけてしう作品になっています。1982年の公開と同時に、当時の映画史上で最大の興行収入を記録し、1993年のジュラシック・パーク、1997年のもののけ姫に抜かれるまで邦画と洋画の配給収入ランキングの歴代1位を保持していた作品。絶大な人気を誇っており、それはテーマ曲を聴くだけで映画のワンシーンが思い浮かんでしまうほど。心やさしい「ET」と、エリオット家の交流が描かれ、人に恐怖を与えるものとして登場してきた異星人を、人と心を共にし、癒やしを与えるものとして登場させたこの映画は、子供達におすすめの洋画です。
3. いまを生きる (原題 Dead Poets Society)
https://www.amazon.co.jp/dp/B000CFWNAS
公開年:1989年
監督:ピーター・ウィアー
出演:ロビン・ウィリアムズ、ロバート・ショーン・レナード、イーサン・ホーク
【あらすじ】
バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBという英語教師ジョン・キーティングが赴任してきた。ノーラン校長の下、厳格な規則に縛られている学生たちは、このキーティングの風変わりな授業に、最初はとまどうものの、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えに目覚めてゆくのだった。
http://eiga.com/movie/42487/
【おすすめポイント】
こちらの映画は、型破りな新任の教師が大人達の抑圧下にいた生徒達に対し、いまを生きる素晴らしさを説く作品。厳格な全寮制の学校に漂う空気は中と外とを遮断するような、硬く冷たいものです。そんな空気を打ち破り、成し遂げたいことは心の外にあるという生徒達が、好奇心や確かな勇気を持って行動しはじめるようになる物語。最初は躊躇いがちに行動していても、次第に自信が付き、次は躊躇なく外へと進む。子供達が生まれ変わり、成長していく物語ですが、魅力は他にもあります。それは非常に美しい映像。舞台となった初秋から冬にかけての風景の美しさはもちろん、何気ない鳥が飛び立つシーンなどが、物語を表現しています。これから長い人生を生きていく子供達に、いまを生きることを考える切っ掛けとして、おすすめの洋画。
4. 友だちのうちはどこ? (原題 Where Is the Friend’s Home?)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005NS2S
公開年:1987年
監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ババク・アハマッドプール
【あらすじ】
http://eiga.com/movie/47278/
【おすすめポイント】
こちらの映画は小さい頃、幼い頃には誰もが一度は体験したことのあるだろう小さな大冒険を描いていた作品です。物語の舞台となるのはコケールという村の、厳しい規律や、大人と子供という上下関係の縛りを巧みに汲み取りつつ、上手く取り入れて制作されています。ストーリーは友達のノートを間違って持って帰宅してしまった事に気がつき、このままだと友達が大変な目にあるからと返すため、あちらこちらを駆け回って隣村まで間違って取り違えたノートを届けるという内容です。シンプルな作品ですが、その物語を演じるのは職業として俳優をしているわけではない子供達。子供達の演技は真に迫っており、不安や焦り、友達のための真剣さといったものがひしひしと伝わってきます。大人にとっては大したことの無い事であっても、子供にとっては一大事。そんな空気がよく伝わる、友達の為に頑張る子供の姿が立派に見える、おすすめの洋画。ちなみに、「14歳までに見ておきたい50の映画」の5位にランクインした作品でもあります。
5. ペーパー・ムーン (原題 Paper Moon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B000EWBUOE
公開年:1973年
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
出演:ライアン・オニール、テータム・オニール、マデリーン・カーン
【あらすじ】
http://eiga.com/movie/49118/
【おすすめポイント】
こちらの映画はアディ・プレイという小説を原作とした、シンプルで単純な脚本でもって全てを網羅するような、普遍的な作品を目指した映画です。ストーリーのメインは、大人と子供の友情が旅を通すことで生まれるという物。ロードムービーとして作られる作品などではありがちなものですが、だからこそ肩肘を張らずに楽しめますよ。詐欺師であるモーゼよりもアディの方が悪知恵が働き、詐欺の才能があったりする意外性や、モノクロの映像が些細な表情の変化を際立たせています。モーゼとアディのコンビが微笑ましく、2人の掛け合いを見るのも楽しい、おすすめの洋画。ちなみに、当時10歳だったテータム・オニールは、本作でアカデミー助演女優賞を手にしました。
6. オズの魔法使 (原題 The Wizard of Oz)
https://www.amazon.co.jp/dp/B003EVW5HS
公開年:1939年
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランド、レイ・ボルジャー
【あらすじ】
http://eiga.com/movie/43035/
【おすすめポイント】
こちらの映画は、1900年に発表された、同名小説を映画化した作品です。現実のカンザスが映る冒頭部とラストのシーンはモノクロフィルムで撮影し、当時は珍しかったカラーフィルムでオズの国のシーンを撮影するという映像演出が高評価を得ました。この物語は、自分に欠けているものを得るための旅ですが、それは自身の奥底に元々持っていたものだった、という事を示し、普段の何気ない幸せがとても大切なものだと描かれています。自分を想ってくれる家族や友人、故郷の大切さを楽しくわかりやすく教えてくれる傑作で、子供におすすめの洋画。ちなみに、原作となる作品はアメリカにおいて、最も愛されている児童文学で、本作は教育推薦映画としても認められています。

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